2009年6月 3日
金閣寺をみたい
金閣寺放火事件に材を求め、金閣寺の美にとりつかれた「私」こと林養賢を描く。事件の原因として養賢のもつ重度の吃音を核に置いている。
養賢は、吃音のため自己の意思や感情の表現ができず、戦前当時の軍国的な若者たち、同年代の女性たちと自分とのあいだに精神的な高い壁を感じていた。養賢には吃音以外、身体に何の障害も無かったのだが、それだけのために青春期らしき明るさも恋愛もすべて抛棄して生きていた。養賢は、少年期より父から金閣寺の話を繰り返し聞いていた。その話の金閣は、常に完璧な美としての金閣であり、養賢は金閣寺を夢想しながら地上最高の美として思い描いていた。
やがて養賢は、僧侶で病弱であった父の勧めで、父の修業時代の知人が住職を務めていた金閣寺に入り、修行の生活を始める。同時に仏教系の大学に通い始めるのだが、そこで足に内反足の障害をもち松葉杖をつきながら移動する、いつも教室の片隅でひっそりとたたずんでいる級友柏木と、美しい心を持っていると信じた鶴川に出会う。一見した柏木の障害に自分の吃音を重ね合わせ、僅かな友人を求めるべく話しかけた養賢だったが、かれは実は女性を扱うことにかけては詐欺師的な巧みさを持ち、高い階層の女性を次々と籠絡している男であった。障害を斜に構えつつも克服し、それどころか利用さえして確信犯的に他人への心の揺さぶりを重ねることでふてぶてしく生きる柏木の姿を、当初は全く理解し難いと思っていた養賢だが、精神的な距離を置きつつも友人を続けていた。柏木の養賢への批評はいつも心臓を抉り出す様に残酷で鋭く、養賢の心の揺れや卑怯を常に蔑み、突き飛ばすものであった。養賢は、そんな柏木から女性を紹介されたり、笛を教えて貰うことで曲がりなりにも若い自分の人生の一ページを刻んでいた。もう一人の友人の鶴川は、養賢に対し本心を開かないまま自殺して人生を閉じる。鶴川は、自殺の前に柏木のみに本心を打ち明けていた。
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一方、寺での養賢は当初、理由は分からないが住職にかわいがられている存在であった。母は、養賢が将来の金閣寺住職になることに強い期待を抱いていたが、養賢にはそのような俗欲が無い、と言うよりも端から理解できず、そして母の期待に応える気持ちも無いため、大学を休んだり金閣寺を抜け出したりしては叱責されていた。母は、必死に住職に謝ることで何とか養賢の将来をつなごうと努力するが、養賢は住職が愛人といるのを偶然見かけた後、住職にそのことを揶揄することで、みずから決定的に将来の望みを断ち切った。自己の将来を完全に断ち切り、世俗的な自分の存在理由を無にしてしまったその後、養賢は自己の美学を完遂すべく金閣寺の放火を決意する。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
中学の修学旅行は京都でしたが、金閣寺は補修工事中だったので見れなかったんだよね。
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